スタッフブログ

当院は89床増床し、2025年2月リニューアルを予定しています

当院は現在110床の医療療養型病院として運営しておりますが、立川市錦町にある法人内の健生会ふれあい相互病院から60床を移し、更に東京都から許可を受けた29床を増床し、199床の病院として、2025年2月にリニューアルオープンを予定しています。

現在の2Fすみれ病棟(療養病床55床)、3Fさくら病棟(地域包括ケア30床・療養病床25床)に加え、新棟には回復期リハビリテーション病棟(45床)、地域包括ケア病棟(44床)を開設し、今まで以上に周辺地域の回復期・慢性期の入院医療を担っていきたいと思いますのでどうか今後ともよろしくお願いします。

完成予想図

完成予想図2

現在増床に向けての工事を実施しております。工事による騒音や車両の出入りなどで周辺の方々、来院される方々、入院中の患者様などへはご迷惑をお掛けするかと思いますが、どうかご理解ご協力をよろしくお願いします。

あきしま相互病院 院長

いのちを守る医療ここにあり

私は訪問診療部で看護師をしています。
当院から訪問診療に伺っているうっ血性心不全の患者さんの奥様が6月末体調不良になり、ご主人が使用している在宅酸素をご自分の判断で使用し安静にしていたと、ご主人の診察の時に話してくれました。
早急な病院受診を勧めましたが、かかりつけがないとの一点張り。そこで腰を据えて話しを聞く事にしました。
 すると 「(夫の)先月までの入院費も払えてないのよ。来月15日が過ぎたら受診しようかな、それまではお金がなくて。年金までなんとか頑張る」と言うのです。顔色も眼球結膜色も不良でしたので年金を待たずに行くように再三説明しましたが「行ってもお金が払えないから、本当にお金がないのよ」とあきらめていました。
そこで、昭島相互診療所に連絡し状況を説明したところ「大丈夫ですよ。とにかく受診出来る様にしましょう」との返事がすぐに返ってきました。おまけに昭島相互診療所は友の会の無料送迎バスがありそれも利用させてもらえる事になりました。
本当にありがたい診療所だと心の底から思いました。 前もってお金が払えないけど見てもらえますか?と問い合わせして受入れてくださる医療機関がはたしてどれだけあるでしょうか?
地域に根ざし、地域の方々の健康を守る姿勢をまざまざと見せられました。

さて、送迎バスを利用して受診までこぎ着けたその後が気になりますよね。
緊急検査で極度の貧血が判明し、貧血の原因を探らなければならなくなりました。その為には入院しなければならないのです。しかし、普通なら入院→検査→健康と考えが進むところなのですが、経済的に困窮しているため入院→検査→お金と考えてしまい躊躇されてしまったのです。診療にあたった医師や診療所職員の説得で、二日後立川相互病院に入院する運びになりました。しかし、それだけでは事がおさまりません。自宅に残された在宅酸素使用中の夫はどうしたら生活が出来るのかと言う問題に直面しました。ここで、私たち療養型病院であるあきしま相互病院の出番です。すぐさまベット調整にはいりました。経済的な事は十分理解した上でそれぞれの病院が入院を引き受ける事になり、妻は急性期病院へ、夫は療養型病院へおのおの入院しました。
入院当日、市外に住む娘さんが来院し両親の経済的困窮を初めて知ったようで、医療相談員に相談した結果、生活保護の申請に行かれました。 

 

昭島相互診療所

 

”食べたい”気持ちを大切に 管理栄養士  

私の祖父は食べることが大好きな人で、年齢のわりに大食いで家族もびっくりするほどでした。一緒に暮らしていた時は、仕事終わりにケーキなど買って帰るとすごく喜んで、その喜ぶ顔がとても幸せそうでした。祖父が倒れ意識不明となりすぐに入院。お見舞いに行くと「絶食」の指示。「口から食べることが元気になることだ!」と信じていながら何も出来ない自分が無力に感じました。

入院患者様でも食べられない方がいらっしゃるとまずお話を伺います。なにが原因で食思不振に陥っているのか?もちろん、原因がわかったところで食べられない方もいらっしゃいます。それでも患者様の食事内容を調整していくことで、徐々に食べられるようになると表情も明るくなり活気が出て「おいしい」という笑顔に繋がります。管理栄養士として何よりも嬉しい言葉です。少しでも可能性があるなら、一口でも「おいしい」と感じ、食べたいものを食べていただきたい。そういう想いで日々患者様の声に耳を傾けています。

管理栄養士 N.S.
 

可能な患者様はホールで食事をします。医師、看護師、介護士、リハビリ、管理栄養士など、スタッフにも重要な時間になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

患者様の病状や嚥下能力に合わせて様々な食形態を提供します。

新しい職場で働き始めて

看護師として私があきしま相互病院に中途入職し1ヶ月が過ぎました。私の勤める3階さくら病棟では在宅や施設への退院を目指す患者様や、ショートステイで来られる方も多く療養病院といっても入退院の多い印象を受けました。
その忙しさの中でもスタッフの皆さんが親切に教えて下さるので、1ヶ月でもだいぶ職場環境にも慣れ、スタッフ同士コミュニケーションを取りながら働けていると感じています。
病棟経験はありましたが、最近までは他院の手術室で働いていたため病棟業務に不安もありましたが、入職して暫くは先輩がフォローについて下さったので安心して働くことができました。今では、1人で受け持ちを任されるようになり、より責任感を持って患者様1人1人と向き合うことを心がけています。

患者様、ご家族の方スタッフからも信頼して頂ける看護師を目指してこれからも頑張ります。

3階 病棟 看護師
よろしくお願いします!!

 

あずみの里裁判 来年3月判決へ

特別養護老人ホームあずみの里業務上過失致死事件裁判の第1回公判が始まり、3年以上が経過しました。更に遡り、あずみの里の准看護師である山口さんが在宅起訴になってしまってから間もなく4年が経とうとしています。現在も全国各地からたくさんの支援の輪が広がっています。3月25日にはいよいよ、判決が言い渡されます。山口さんにとっても、介護の未来のためにも絶対に負けられない裁判です。

11月23日には長野県で支援者集会が550名の参加で開催されました。木嶋弁護団長が公判での3つの争点について報告されました。第1の窒息の因果関係は塞栓物質が発見できない事。この公判には私も傍聴に行きましたが、当日対応された救急隊員の方がはっきりと弁論されていました。第2の注視義務違反は前提事実である嚥下障害が見受けられない事。そもそも検察は山口さんが注視義務を負うのは介助に入る着席後と主張しているのですが、再現VTRでは、山口さんが着席する前に利用者さんはドーナツを食べ終わってしまっているのです。第3の間食時形態義務違反ではそもそもドーナツよりゼリーの方が安全だという根拠が脆弱であるという事など、併せて指摘をされ、12月17日の最終弁論でこれらの事実を徹底的に明らかにしていくという報告となりました。

この間の公判では弁護側の証人として、日本赤十字看護大学名誉教授の川嶋みどりさんと健和会病院の摂食嚥下リハビリテーション専門医師である福村直毅先生が専門的な知見から弁論され、検察官を圧倒しています。10月1日の公判で検察側は論告で「罰金20万円」を求刑しました。検察も社会的悪性がないと認めたとも取れます。業務上過失致死事件では、懲役刑や禁固刑が科されることもあるので、「罰金20万円」は比較的軽い印象を受けてしまいますが、そもそも前例を作ってはならないのです。もちろん山口さんも完全に無罪でなければならないのです。

看護師や介護士の人手不足は大きな問題となっています。これから看護師や介護士を目指す人たちはもちろん、現在働いている人たちも安心して働けるように、この裁判は絶対に負けるはけにはいきません。
介護福祉士 Y.S