自転車で健康づくりを!:暮らしの健康教室

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心肺機能の向上、便秘の予防・改善に効果あり

 5月5日は自転車の日、5月22日はサイクリングの日です。
 自転車事故の問題から自転車乗車時のヘルメット着用が4月1日より努力義務化されましたが、自転車は正しく安全に乗れば心にも身体にも良い効果をもたらしてくれます。

サイクリングの運動効果

 自転車は下肢の運動だけでなく、上半身の姿勢を保つことで腕や腹筋、背中や腰などの筋肉も使った全身の運動になります。また、ウォーキングやランニングに比べて膝や腰などへの負担が少ないため、無理なく続けることができます。
 自転車の効果にはダイエットや心肺機能の向上、便秘の予防・改善などがあげられます。また外で自転車をこぐと、自然に太陽の光を浴びることもできます。太陽光はセロトニンと呼ばれる精神の安定や睡眠の質の向上に効果があるホルモンの分泌を促し、自転車のような一定のリズムを刻む運動をすることでさらに分泌が促進されます。また、景色の変化やスピード感など外からの刺激を受けることで、ドーパミンと呼ばれる幸福感やモチベーションを高める神経伝達物質も分泌されます。

上手な工夫で効果を上げよう

 よりダイエット効果を高めたい方は、自転車のサドルを5センチ上げる、帰宅時だけギアを軽くする、電動自転車のアシストを切るなどの工夫で、消費カロリーを上げることができます。
 セロトニンの分泌を増やしたい方は、起床後1時間以内に15~30分程度のサイクリングがお勧めです。30分を超えるとセロトニン神経が疲れて逆効果となるので注意しましょう。
 自転車は便利で心身の健康にも役立ちます。2輪が怖い方は3輪自転車を試してみるのも良いかもしれません。ぜひ健康づくりの一つに自転車を取り入れてみてください。

◇「健康のいずみ」5月号(2023年5月5日/第593号)より

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