家の中でもしっかり熱中症対策を:暮らしの健康教室

 今年も夏がやってきます。今年の7〜8月の気温は平年より高い予想で、厳しい暑さとなる見込みです。
 外出時だけでなく、室内でも熱中症になる危険性があります。熱中症警戒アラートや暑さ指数など、熱中症の危険性がどの程度なのか日々把握しておきましょう。同じ気温でも湿度によって、体感温度や熱中症のかかりやすさは変わります。気温だけではなく湿度も併せて確認しておくことをお勧めします。

室内での暑さ対策の工夫
 レースカーテンやすだれなどで日差しをさえぎったり、扇風機やエアコンを使用したりして室温が上がりすぎないようにするのもよいです。福島早織・保健師台所や浴室など室温と湿度が上がりやすい場所はとくに注意が必要です。換気扇を回すか窓やドアを開けて風通しをよくしておきましょう。
 冷感素材のものを使用するのも効果的です。寝具やスカーフなど、生活スタイルに合ったものを取り入れてみましょう。首や手首などにある太い血管や、手のひらや足の裏を冷やすと身体全体を冷やすことができてお勧めです。その際は当てる部分を冷やしすぎないよう、タオルを挟むなどの調節をしてください。
 気温がまだ高くない午前中や夕方に、玄関先やベランダへ打ち水をすると建物自体の温度を下げることができます。風通しのいい日陰に打ち水をするとさらに効果的です。

大切な水分摂取
 とくに大切なのは水分摂取です。喉が渇いたときはすでに脱水が始まっています。テーブルの上など常に目に入る場所に飲み物を置いたり、タイミングを決めて飲んだりするなど、喉が渇く前に水分を摂るよう心がけましょう。普段飲む場合の水分は水かお茶でよいです。大量に汗をかいたときは水分だけではなく塩分も摂るようにしましょう。スポーツドリンクは塩分だけでなく糖分も多量に含まれているので、飲みすぎには気をつけてください。外出の際は塩分タブレットや塩飴などを携帯しておくと便利です。
 家の中でも熱中症に注意し、厳しい暑さを乗り切りましょう。

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◇「健康のいずみ」7月号(2024年7月5日/第607号)より
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