立川相互病院が加盟する東京民主医療機関連合会(東京民医連)では、将来立川相互病院をはじめとする東京民医連の各病院や診療所で私たちと一緒に地域医療を担っていこうとする医学生に対して勉学の一助として経済的支援を行っています。奨学金制度は東京民医連に加盟する事業所(病院・診療所)からの分担金によって運営しています。貸与額は月額80,000円です。
経済的支援にとどまらず、実習や奨学生活動を通して、患者さんや地域を取り巻く問題に応える医療や福祉について考える機会を設けています。
【学生サポートセンターでのミーティング風景】
奨学生ミーティングは病院職員と奨学生同士の交流の場となります。医療を取り巻く社会的な問題や患者さんに求められる医療、医師像についてみんなで学び深めています。また民医連の奨学生やその他の医学生向けに、定期的に学習会、フィールドワーク等も行っています。
【広島での平和フィードワーク風景】
全国の医学生があつまり、民医連の医療実践や社会問題、患者さんに求められる医師像について学び考え、意見交換をしながら交流しています。毎年年間テーマを決め、テーマに沿ったフィールドワークや学習講演企画を行っています。
*2017年度は年間テーマを『医師の使命を考える~今の時代に求められる私たちの役割~』とし、6月「平和(原爆」9月「公害(新潟水俣病)」12月「SDH(健康の社会的決定要因)」3月「人権(沖縄在日米軍基地問題)」について学んできました。
年間通じて様々な企画に
参加することができます!
【立川相互病院奨学生合宿の風景】
6月 | 医学生のつどい(First) |
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9月 | 医学生のつどい (Second) |
10月 | 南関東民医連合同の奨学生企画 (KIT) |
12月 | 医学生のつどい (Third)、 立川相互病院医局望年会 |
3月 | 東京民医連奨学生合宿、 医学生のつどい (Final) |
民医連では、奨学生が学習や休憩をとったり、奨学生ミーティングを開催するために各大学の医学部近くに学生サポートセンターを設置しています。
医学生サポートセンターの一覧は以下よりご確認いただけます。
全日本民医連医師臨床研修センター
aequalis(イコリス)
サポートセンター 一覧
中島拓也:外科医・金沢大学2008年
当院は東京民医連というグループに加入しており、グループとして奨学金制度を作っています。将来当院で働く意志のある学生を対象に奨学金をお貸しし、金銭的に余裕ができた分バイトを減らすなどして時間を作り、医療現場を見てもらったり、医療のこと、社会のことを学生同士で学習するなどの経験をしてもらいたいと思っています。医学部での6年間は思っている以上に狭い世界での生活になるため、実際の患者さんや医療を取り巻く状況に疎くなりがちです。私自身も学生時代に民医連の奨学金を受けており、いろいろな学習ができたことで視野が広がり、また他大学・他学年の仲間ができたのはとても良い経験でした。どんな医者になるかというのは、何科を選ぶか、どこの病院で働くかだけで決まるものではありません。奨学生になって、より良い医療について一緒に考えていきましょう。
伊藤可奈子:初期研修医・東京医科大学2017年卒
奨学生になってよかったことは、2つあります。
1つ目は、自分の意見を多くの人に発表するディスカッション能力が身につくことです。今までの学生生活では、皆で1つの議題について話し合う機会はあまりありませんでした。全国の民医連の奨学生が集まる医学生のつどいでは、ディスカッションで自分の意見を言う機会が非常に多く、皆が真剣に話を聞いてくれるため、自分の意見をのびのびと言え、どうやったらうまくまとめられるか、どうやったら人が聞いてくれるのか、など経験を積むことで学ぶことができます。
様々な意見を聞き、多くの価値観を学ぶことができます。人の話をじっくり聞くことは、医師にとってなくてはならない能力です。患者さんの話を聞いたり、患者さんに病態について話したり、看護師やコメディカルにカンファレンスで病態を説明したり…私は医師になって、医師の仕事の大半は話すことなのではないかと思ったほどです。医学生のつどいを通してディスカッション能力を身につけていたことが、こんな形で医師の業務に役に立つとは思いませんでした。
2つ目は、奨学生同士の交流を通して仲良くなった人たちと医師になってからも交流があることです。大学時代には、ディズニーランドに行ったり、バーベキューをしたり、旅行に行ったり、とても仲良くさせてもらいました。その人達とは、医師になってからも全国の民医連病院が集まる研修会が年に数回あるため、そこで再会しています。もちろん病院に入ってからの同期もとても大切ですが、全国に学生の時から一緒に頑張っている仲間がいると思うと、それだけで研修も頑張れます。奨学生になって、悪かったことはないといっても過言ではありません。もし、立川相互病院の医療や研修に興味をお持ちの方は、ぜひ奨学生になってください。
募集対象 | 医学部医学科在籍の1~4年生 ※年度途中からでも申請可能です |
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貸与金額 (月額) |
貸与金額:月額80,000円 |
貸与期間 | 貸与決定月から大学卒業の月まで 支給年限:8年 ※留年・停学・休学・留学での即時停止は行いませんが、貸与を継続するかは協議のうえ判断をさせていただきます。 |
返済免除 規定 |
初期研修期間から東京民医連内の事業所(病院・診療所)での勤務期間に応じて、返済を免除する規定を設けています。奨学金の支給月数=免除就労月数 |
他奨学金との併用 | 日本学生支援機構との併用は可能です。 ※併用できないケース ・東京以外の民医連の奨学金との併用 ・地域枠入学での医学部医学科生 ・自治体奨学金制度については内容によって併用できない場合があります。 |
奨学金の返済について | 本人申し出による奨学生辞退、医学生の身分を失った場合、奨学金返済免除就労月に満たない期間で退職した場合等、それまで貸与した奨学金を返済していただきます。 定められた主旨に反する行為、または著しく民医連綱領や立川相互病院の医療理念に反する言動・行動を行った場合は、支給停止を行い、奨学金の返済を求めます。 一括方式:無利子 分割方式:年利2%にて最長6年間が期限となります |
STEP1
奨学金制度の説明を受ける(説明会等)
STEP2
病院実習参加
※実習時に奨学金制度の説明を受けることも可能です
STEP3
奨学生活動への(体験)参加
※STEP2、STEP3は申請の必須事項となります
STEP4
必要書類の提出
STEP5
保護者(保証人)面談
※保護者が遠方の方はご相談ください。
STEP6
面接
STEP7
審査
※審査には2〜3ヵ月程かかります。
電話番号 : 042-525-2898(電話対応時間 平日8:30~17:30)
メール : ikyokustaff@tachisou.or.jp
医学生担当事務:菅井・松木
以下のフォームよりお申込みください。